EagleからAltium Designerへの移行

Zachariah Peterson
|  投稿日 October 5, 2020

PCB設計について真剣にお考えなら、ぜひAltium Designerをご検討ください。

Altium Designer

専門家を対象とする強力で使いやすい最新のPCB設計ツール。

手元にあるソフトウェアは、無償版だったり、会社で大昔から所有しているものだったり、学生時代に使っていたものだったりするでしょう。そういった場合は、結果的に、機能性に乏しい時代遅れのツールを使ってPCBを設計していることになります。高度な機能の不足や時代遅れの動作、改良が不可能なことに不満を募らせているような場合は、最新の機能を使って仕事を完了できる別のPCB設計ツールを見つける必要があるでしょう。Altium Designerなら、さまざまな悩みが解消されます。

Altium Designer: PCB設計の要求にフル対応するソフトウェア

これまでずっと設計者に求められてきたのは、仕事を完了できるだけでなく、会社の設計技術の向上を支援するPCB設計ソフトウェアです。これを実現させるには、できる限り堅牢なツールが必要になります。それなら、ユーザーの探している答えは、Altium Designerにほかなりません。市場で最も高度な回路設計ツールから始まったAltium Designerは、単純な1つの回路図から大規模なマルチシートの階層設計まで、あらゆる回路の作成を支援します。また、PCBのレイアウトには、設計の要求を効率的に満たし、回路基板を整理できる機能も必要です。

Altium Designerでは、ユーザー主導の自動配線技術が採用された最新の配置/配線ツールを使って効率的にレイアウトに移動し、オートルーターのスピードを活かしながら、手動のように正確なトレース配線を行うことができます。さらに、機構データをインポートした後はnative 3Dエンジンを使用して、すべての機構上な制約や基板の要件に照らして構造や適合性を検証できます。Altium Designerには、ユーザーにずっと求められてきた機能がすべて揃っています。

進化する設計技術に対応する高度なPCB設計ツール

直感的なPCBエディタでは、スマートなデザインルールからピンの配置まであらゆる機能を活用することで、期待を上回る設計を自信を持って進められます。Altium Designerがあれば、目の前にある設計だけでなく、将来の設計にも備えることができます。

AD18の3D表示のスクリーンショット

Altium Designerのnative 3Dエンジン

 

Altium Designer: Eagleとの圧倒的な違い

ソフトウェアを比較するうえで、どちらが優れているのかを判断するための要素は、当然ながらたくさんあります。例えば、設計が属している業界、ユーザーが必要としている機能、ソフトウェアを使いこなせるようになるまでの学習期間などです。とはいえ、判断の基準は「必要な学習期間」ではなく、「短期間で使いこなせるようになるかどうか」でしょう。徹底的な比較にお役立ていただけるよう、他にはないAltium Designerの機能をご紹介します。

  • 優れた回路設計/レイアウトツール: PCB設計者を念頭に置いて構築されたクラス最高のツールです。PCB設計ソフトウェアの必需品であるこれらのツールでは、クイックアクセスメニューとショートカットのオプションがあり、インターフェースやコマンドを効率的にカスタマイズすることが可能です。
  • 統合設計環境: これは、Altium Designerの競合製品との差別化要因となるものです。インターフェースでは、回路基板のレイアウトから3Dモデルのビューワーに素早く移動したり、BOMの管理やコンポーネント情報の確認を容易に行ったりできます。画面を離れる必要も、作業が中断されることもありません。つまり、最初に部品に組み込んだデータを転送したり変換したりすることなく、設計が終わるまで使用できます。回路図とレイアウトは、通信のためのスクリプトや複雑な手順の必要なしに簡単に同期できます。
  • シミュレーション/解析ツール: 正確で徹底したデザインルールチェックの機能だけでなく、設計を製造にリリースできることを確実に実証するためのPDNとシグナルインテグリティーの優れた解析ツールも用意されています。
  • 高度な自動配線/自動インタラクティブ配線ツール: 特にHDIやマイクロビアを使用する基板では、優れた配線ツールが不可欠です。Altium Designerの直感的な自動インタラクティブルーターでは、基板で必要な配線を簡単にカスタマイズして作業時間を短縮できます。
  • 64ビットのマルチスレッドシステム アーキテクチャー: 心強いことに、Altium Designerは64ビットのマルチスレッドシステム アーキテクチャーの上に構築されています。そのため、必要な処理を確実に実行できます。

Altium DesignerはPCB設計の妨げになる障害を取り除くように構築されているため、直感的でスムーズなワークフローを維持できます。Altiumのソフトウェア技術者は、30年以上にわたってクラス最高のPCBソフトウェアツールの開発に携わっています。ユーザーの要望を認識している彼らは、そうした要望に応えるためにAltium Designerの機能を継続的に改善しています。疑いの余地がないのは、Altium Designerが他のどの設計ツールよりも優れた選択肢だということです。

競合製品をしのぐAltium Designerの機能

Altium Designerには、設計のあらゆる要求に対応する充実した機能が搭載されています。

AD18の統合設計環境のスクリーンショット

Altium Designerの統合設計環境は、PCB設計を成功へと導くカギ

 

Altium Designerへの簡単な移行

EagleからAltium Designerの移行については、それほど多くの説得材料は不要でしょう。Eagleには、機能の不足、時代遅れのプログラミング スクリプトへの対処、旧式のワークフローといった問題があるほか、使用するツールだけに料金を支払うのではなく、月額のライセンス サブスクリプション費用まで発生します。Altium DesignerにはEagleの設計ファイルを容易に変換できる機能が搭載されているため、移行は驚くほど簡単に完了します。わずかな手順を踏むだけで、Eagle BRD、SCH、LBRファイルをAltium Designerの環境でそのまま使用できるようになります。

データの処理方法を設定してPCBファイルを変換したら、Altium Designerのすべての機能をそれらのファイルで活用できます。Altium DesignerのCADソフトウェアでは、複数のPCB設計を1つの画面にインポートしたり、クラウド接続される部品ベンダーの部品データや詳細情報をリアルタイムで確認したりできます。また、電源分配ネットワークアナライザーなどのシミュレーションや解析のツールを使って、デザインの電源分配を検証することも可能です。Altium Designerに移行した後は、他にもたくさんの機能を使用できます。

移行後に用意されている新しい設計機能

Eagleを使った旧式の設計ファイルをAltium Designerで容易に変換した後は、PCBエディタでかつてない機能を活用しながら設計を進められます。

時代遅れのツールで妥協しなければならない理由はどこにもありません。Altium Designerを使ってみれば、どれほど簡単に設計を新たなレベルへと引き上げられるかを実感していただけるでしょう。

筆者について

筆者について

Zachariah Petersonは、学界と産業界に広範な技術的経歴を持っています。PCB業界で働く前は、ポートランド州立大学で教鞭をとっていました。化学吸着ガスセンサーの研究で物理学修士号、ランダムレーザー理論と安定性に関する研究で応用物理学博士号を取得しました。科学研究の経歴は、ナノ粒子レーザー、電子および光電子半導体デバイス、環境システム、財務分析など多岐に渡っています。彼の研究成果は、いくつかの論文審査のある専門誌や会議議事録に掲載されています。また、さまざまな企業を対象に、PCB設計に関する技術系ブログ記事を何百も書いています。Zachariahは、PCB業界の他の企業と協力し、設計、および研究サービスを提供しています。IEEE Photonics Society、およびアメリカ物理学会の会員でもあります。

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