新しいサブスクリプションプラン:適応性、円滑性、柔軟性

Judy Warner
|  投稿日 January 25, 2021  |  更新日 January 27, 2021
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このインタビューでは、アルティウムのチーフスタッフ兼IR担当部長であるKim Besharatiから、今月初めに発表された新しいサブスクリプションプランについて紹介してもらいます。この新しいサブスクリプションプランは、設計者がサプライチェーン全体と連携できるよう、かつてない柔軟性、選択肢、画期的な方法を提供することにより、世界中の電子機器製品の実現方法を根本的に改善しようとするものです。

Judy Warner: アルティウムは、Altium Designerの更新、サービス、技術サポートと、クラウドコンピューティングを活用したAltium 365へのアクセスを提供する、新しいマルチレベルのサブスクリプションモデルをリリースしました。リーダーシップチームの一員として、この構想を推進した理由を教えてください。また、どうしてそれが重要なのでしょうか?

Kim Besharati: マルチレベルのサブスクリプションプランの発表は非常にエキサイティングなことです。設計者は、具体的な要求、予算、ワークフローに合ったサブスクリプションプランを初めて選択できるようになりました。また、これまで通り、機能からでも、ライセンスタイプからでも選択できる柔軟性もあわせもっています。

さらに、Altium 365に基づいて作業しながら、Altium Designerの更新、サービス、技術サポートを備えたこれらのサブスクリプションレベルを利用することで、お客様は、電子機器のサプライチェーンとエコシステム全体にわたって、これまでにない方法で共同作業を行えるようになります。これは、設計技術者やエレクトロニクス業界に大きな変革をもたらすでしょう。Altium 365は、デスクトップ上のCADソフトウェア設計ツールの機能をすべて維持しつつ、クラウド上で生産リスクを効果的に管理し、遠距離の共同作業に対応します。  

Warner:  各レベルについて簡単に説明していただけますか?https://www.altium.com/subscription

Besharati: Altium 365で稼働するAltium Designerのマルチレベルのサブスクリプションプランは、お客様のさまざまな要求に対応します。これらのサブスクリプションレベルは、追加機能が必要であったり設計方法に適応したりする場合、シームレスに移行できます。現時点では、選択できるレベルは2つあります。 今後、さらにサブスクリプションレベルを追加する予定です。

  • Altium 365 Standard: 有効なサブスクリプションをお持ちであれば、どなたでも追加費用なくご利用いただけます。このレベルでは、共同作業が可能で、どこからでも作業でき、誰とでもつながることができます。
  • Altium 365 Pro: Standardサブスクリプションに追加料金をお支払いいただくと、ご利用になれます。より高いレベルの共同作業(主に設計データ管理のための)を必要とするお客様が対象です。
  • 追加レベルも近日公開予定!(2021年第2四半期)


Warner: もし、ご自分が当社の顧客だったら、他のお客様に重要な利点を何と説明しますか?

Besharati: アルティウムの看板となる要素は「お客様の信頼」です。信頼は、あらゆる企業、特にクラウド上にある企業にとって最大の資産です。市場優位性を通じて業界変革を達成するというアルティウムの輝かしい戦略では、オートデスク社やアドビ社などの他の企業とは異なり、お客様にクラウドへの移行をお願いする必要がありません。当社は、お客様が永久ライセンスの保有を希望する場合でも、Altium 365のサブスクリプションレベルを持つ期限付きライセンスを保有する場合でも、お客様の選択を尊重することができます。  

新型コロナウイルスの影響により、過去6か月間に期限付きライセンスの販売が急増しています。この傾向はおそらく、キャッシュフローの偏りを緩和したいという一部の顧客の願望を反映しています。   

当社は、お客様にAltium 365の性能と共同作業機能を試して体験してもらうことに重点を置いています。体験してしまったら、過去を振り返る人は誰もいないでしょう。 

Warner: もし、私が設計者で、永久ライセンスの所有を選択した場合、私はAltium 365で利用可能なデータ共同作業を活用できないということですか?

Besharati: それは違います。お客様は、Altium Designerの永久ライセンスを保持することができ、サブスクリプションが有効である限り、追加費用なくAltium 365 Standardを利用できます。追加機能が必要な場合は、既存のサブスクリプションに1000米ドルを追加するとAltium 365 Proを利用できます。  

Warner: Box、Googleドライブ、Dropboxなどと同様な方法によるクラウドでの共同作業は、設計者やエレクトロニクス業界全体にとって真に変革的なアイデア、変革的な機能です。設計者は、新しい方法でどのようにしてチームメンバーや二次関係者と共同作業できるのでしょうか?

Besharati: Altium 365は、電子設計をサプライチェーンや製造にまで結びつける世界初のデジタルプラットフォームです。このプラットフォームでは、デジタル モデルの継続性や、生産時の危険性を管理する方法を利用できます。技術者は、クラウド上で共同作業を行いながら、Altium DesignerのCADソフトウェア設計ツールのすべての機能をデスクトップ上に保持することができます。この環境は、ネットワークから孤立した電子設計を救います。Altium 365プラットフォームが、MCADなどの隣接するエンジニアリング エコシステムに接続し、PLM、シミュレーションなどの機能を使用可能にするからです。将来的に、エンジニアリングコミュニティに完全に受け入れられれば、Altium 365は「エンジニアリング業界のAmazon」になる可能性があります。Altium 365は、5月の発売から早々に採用数が好調に伸び、私達は非常に励まされています。

Warner: Kimさん、ご自身のお考えや見方をお聞かせいただき、ありがとうございました。他に何か読者に伝えたいことはありますか?

Besharati: 私はアルティウムのチーフスタッフ兼IR担当部長として、業界を変革する戦略の柱であるAltium 365の力と影響について投資市場とも頻繁に関わっています。アルティウムの経営陣、技術者、営業、マーケティングの各チームがAltium 365に対して抱いている真の興奮と情熱を目にすることは、私にとって光栄なことです。そして、お客様がこの新しい世界のチャンスを受け入れていく道筋は本当に特別なものです。これは、電子設計のエキサイティングな新しい未来の始まりに過ぎません。

Kim
アルティウムのチーフスタッフ兼IR担当部長
Kim Besharati

 

筆者について

筆者について

Judy Warnerは、25年以上にわたりエレクトロニクス業界で彼女ならではの多様な役割を担ってきました。Mil/Aeroアプリケーションを中心に、PCB製造、RF、およびマイクロ波PCBおよび受託製造に携わった経験を持っています。 また、『Microwave Journal』、『PCB007 Magazine』、『PCB Design007』、『PCD&F』、『IEEE Microwave Magazine』などの業界出版物のライター、ブロガー、ジャーナリストとしても活動しており、PCEA (プリント回路工学協会) の理事も務めています。2017年、コミュニティー エンゲージメント担当ディレクターとしてAltiumに入社。OnTrackポッドキャストの管理とOnTrackニュースレターの作成に加え、Altiumの年次ユーザー カンファレンス「AltiumLive」を立ち上げました。世界中のPCB設計技術者にリソース、サポート、支持者を届けるという目的を達成すべく熱心に取り組んでいます。

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